というわけで、一応本編では語られなかった裏話やらを乗せておきます。
現在進行形のネタが切れれば順次更新します。
Second Revenge編ではちょっと志向を変えて現状(今回はChapter1〜25まで)のストーリー設定などを載せていきたいと思います。
劇中で使用された最新のブラックサレナの正式名称は「ブラックサレナ ビルド29(build Twenty Nine)」である。
ベースの機体であるアキトSPは相当ガタがきていたので、いくつかのパーツがアルストロメリアから流用されています。端からアルストロメリアを使えばいいと思うんですがなにぶん愛着があるらしい(笑)
それは冗談としても機体の操作限界や制動能力を体が覚え込んでいるというのは非常に貴重でこれが死線ぎりぎりの戦いでは生死を分けるそうだ。
ちなみにカラーリングは・・・・まだピンクらしい(爆)
サレナパーツの方はかなりブラッシュアップされていてホワイトサレナの使った「高出力ディストーションフィールドによる高機動中央突破攻撃」を使用できるようだ。
ただし生身の人間には耐え難くアキトですら5分も保たないというとんでもない攻撃であったりする。
ちなみに呼び方は様々だ。
アキト:バニシング・フレア
ユリカ:ユリカ・ラブラブ・ストライク
ルリ:ルリルリ・エクセレント・ハレーション
本編では単にスーパーゲキガンフレアと呼ぶかもしれません(笑)
ちなみにブラックサレナはサリナさんが図面も引かず、センスと閃きでいきなり組み上げ、それをアキトが搭乗実験するという・・・とんでもなく恐ろしい工程で出来上がった機体だったりします。
・・・・よく爆発しなかったねぇ・・・・(爆)
アキトのナノマシーンスタンピードですがかような疑問を頂きました。
「なんで遺跡を通じてリンクしているユリカがアキトのスタンピードに気がつかなかったの?」
これはアキトのナノマシーンスタンピードの発生メカニズムに関わってきます。
アキトのナノマシーンスタンピードの原因はナノマシーンの暴走が原因です(って当たり前やん!)
で、なんで暴走するかというとChapter25のイネスの台詞のように遺跡のナノマシーンが人間の精神に興味を持ち始めたっていうのが原因です。(これはボソンジャンプのために人間のイメージデータを解析するシステムが変に働いたためだと思われます)
んでこのナノマシーンの人の精神に対する知的興味は最初から広範囲にわたっていた訳じゃないということです。
事の発端は直接リンクしていたラピスにしか現れませんでした。
それで大慌てでイネスが調べだしたのですが、その後ナノマシーンは職種を徐々に広げていき次第にはネルガル月ドック内全域にまで及ぶようになりました。
その時点でナノマシーンを保有している人間が影響を受けることがわかってました。
んでその課程の中、イネスは完全防備で立ち向かおうとしましたが、スタンピードをもろに喰らいその威力を肌で知ったわけです。
結果としてジャンパーは多かれ少なかれどんなにナノマシーンの使用を制限してもスタンピードの影響下に入ってしまうことがわかってしまいました。
しかし幸運なことにそのとき別の研究で遺跡へのイメージ伝達を抑止する防護フィールド(これはシステム掌握対策の意味合いを含んでいるのですが・・・)にてアキトそのものを封じてしまえばスタンピードの範囲も制限できることが発見できました。
これが後にプリズンとなります。
とはいえ、プリズンの対処療法ではなく根本治療としての解決方法を探るべくイネスは遺跡を調べようと火星に行って南雲の反乱に巻き込まれるわけです(苦笑)
その後、アキトのスタンピードの範囲は徐々に広がるようになった理由はChapter25の通りです。最終的にはネットで接続される広範囲と遺跡で接続されるA級ジャンパーがその範囲に入るようになりました。
現状のアキトはプリズンがないと社会生活を送れないようになっています。
さてさてナイチンゲールの機体自身の解説は前回のノーツを見てもらうとして、この機体は実は機動兵器ではなく戦略兵器、ハッキングデバイスです。
発想的には実はユーチャリスのダウンサイジングではなくてナデシコCのダウンサイジングです。
全てはChapter24で見せたスレイブモードを実現させるために機体が設計されています。
たとえば相転移エンジンを装備してディストーションブレードを使えるようにしたのは重力波によるハッキングを可能にするため。このコンセプトはナデシコCでも採用されています。
ただし、さすがにルリ+オモイカネというペアに適うはずもなく、ナデシコCをシステム掌握するほどの能力はなかったみたいです。
(ナデシコBをハッキングできたがあれはハーリーが隙を見せすぎたためです)
こう考えると西條はワンマンオペレーションの思想を一番色濃く実践していたと言えます。
あとスレーブモードに関して解説しておきますが、
あれは今流行のP2Pと呼ばれるシステム構成になります。
通常は旗艦に積まれた戦略コンピュータを頂点としてツリー式に戦艦、機動兵器のコンピュータがぶら下がります。
利点としてはシステム全体の管理がしやすく、軍隊が階級にて動いているのと符合し指揮制御が行いやすい点にあります。
しかし反面、頂点の首根っこを押さえられると途端にシステムが麻痺してしまうことです。通常は複数のサーバーをたててそういう異常事態に備えるモノですが、結局はそこを押さえれば済むのでナデシコCのシステム掌握の絶好の餌食になりました。
そこで西條が用いたのが個々がサーバーになるピアツーピア型です。
これはそれぞれが相手のリソースを要求し合う形となり非常にダウンしにくいシステムになります。
しかし反面リソースが分散することにより管理が大変になります。
それでも西條はこの方式を採用しました。
ナデシコCに対抗する方法はこれしかなかったからです。
システム的には全ての機体にトロイの木馬を埋め込み、このハッキングプログラムが仲間の機体を複数同時にハッキングしあいます。
あらかじめ全ての空きポートに通信を送り外からの侵入者の入る隙をトラフィックのレベルから阻止しています。
そしてこのハッキングラインが一種の通信インフラを形成し、常に複数のラインで同じ情報を受け取ることが出来ます。
このため外敵はまず一つの機体を掌握する場合には空きポート全てに同じ情報を送らねばならず、いくらナデシコCといえども一度に一機ずつしか掌握できませんでした。
そして極めつけなのがスレーブモードの本質である味方の機体をナイチンゲール一機でコントロールしてしまうというものです。
これは西條が絶対的に味方を信用していなかったというところに起因します。
さて外部コントロールということではホワイトサレナも同じなのですが、違うのはコントロールの内容です。
ホワイトサレナのようにまともに操縦しようとするとルリレベルのオペレータが必要になるわけですが、西條が艦隊全てを同じ様なことをするのは無理な話な訳で、結局は突進などの単純なオペレーションしか出来ませんでした。
それでもあれだけの機体を操れたのは戦艦に積まれた高度に発展した戦略コンピュータやステルンクーゲルに搭載されたイージーオペレーションシステムなどのAIサポートがかなり強力だった為です。
とはいえ、実際のスレーブモードは本編のようにとても戦力として成り立つとは言い難く、味方を人質にして敵を脅すという、相手のお情けにすがる戦い方しか出来ないことは明白でした。(それを承知で西條が使用したのは極度の身内不信と自分の理想に裏切られたためです)
本来技術が西條の発想通りに進んでいれば、無人機により完全に一元化され統制のとれた軍隊・・・恐怖を知らずどんな戦法も完璧にこなす軍隊の理想型として完成していたでしょう。
そう言った意味でいえば西條は早すぎた天才といえます。
夜天光ですがこれも西條の作品です。
この機体は聖獣会(北辰、南雲、東郷、西條)の為に4機ほど生産されました。
機体としてはどれも同じ性能でロールアップされましたが、北辰のあまりの強さの為に桁外れの強さとネルガルを慌てさせました。
しかし、実際にはかなり操縦者を選び、アキトと死闘を繰り広げる役目を担っていた北辰が必然的に目立ってしまったため、他の者が使用した場合どのぐらいの戦闘力を発揮するかはよくわかっていません。
事実、南雲の反乱の時にテンクウ・ケンが一騎打ちで南雲の夜天光を倒したことで、一時期リョーコ達が夜天光の強さ(というかそれを相対的な指標にして推測したアキトとの強さ)を見誤っていた事もあります
設定的には北辰と東郷が同レベル、その下に南雲がいてもうちょっとしたに西條がいる・・・ってことになってます。
その後、東郷は夜天光を自分個人のラボ(たぶんクリムゾン系)に持ち込んで改装しています。
それが夜天光改。
プロペラントとボソンジャンプしか移動手段がないのできわめて作戦時間が短いという欠点を補うべく、追加で重力波アンテナと重力波推進を組み合わせた機体に調整し直しています。これによりかなりオールラウンドな機体に変貌しています。
ちなみにChapter25で風祭も夜天光改に乗っていますが、あれは西條機です。西條がナイチンゲールに乗り換えたために風祭がもらい受けて乗っています。
夜天光に関してはその後、もっと別の改良を加えられる予定があります。
夜天光零式(あるいは単に零式と呼ばれる)が登場する予定です。
この機体は今後の展開に関りますので詳しくはいえませんが、エルガイムでアマンダラが乗ったオージェって言えばわかりますか?(古すぎるって)
本編でもう一度書くかもしれませんが、ここで東郷の行動に関しておさらいしておきます。
東郷が反乱を起こした(ように見える行動の)理由は最初から夢幻城を探すための行動でした。
東郷は火星会戦時代、地球で諜報活動を行っていた際にある古文書を見つけました。
(名前は何だっていいんですが・・・まぁEVAにアレルギーがないなら死海文書でも(笑))
ここで彼は夢幻城の存在を知ります。そして彼は運良く木星のプラントにてその城の存在を匂わす資料を目にしたことがありました。
その後、彼は独自のコネクションでこの城の存在を調査していました。
その間、草壁が第一次火星極冠事変を、南雲が第二次火星極冠事変を起こしたりとイレギュラー(少なくとも東郷にとっては)が発生して自陣の勢力が衰えていくという誤算が発生しました。
これはアキト達ネルガルの活動の結果、追いつめられた火星の後継者達がせっぱ詰まってタイムスケジュールを繰り上げたためで、その意味でアキト達の行動は無駄ではなかったわけです。
そして東郷自身もその間テンクウ・ケンに動向をマークされたこともあり、身動きがとれない状態にありました。
しかし、南雲の反乱・・・そのときテンクウ・ケンが東郷の動向を負う役目をアキトに引き継ぐ瞬間を狙って、東郷は今回のプランを実行しました。
夢幻城の探索作戦を・・・
そのために彼は南雲の反乱が失敗したのを逆手に取り、うまく統合軍と反主流派の国々を取り込むための政治工作をしていきました。
夢幻城を探索するための人的リソースを捻出させるため。
そうやって決起した後は、内外の視線を逸らすために西條に戦力の半分をナデシコにぶつけて残りの半分で城を探索しました。(このころには古文書の分析が進んである程度の地域は特定できました)
とはいえ、いかんせん宇宙は広すぎますからそれだけの大軍を使っても見つけるのがやっとといったところでした。
そうとは知らず夢幻城の探索をさせられた統合軍達も遺跡演算装置の探索と教えられていたみたいです。
なお、夢幻城内部で東郷が扉の文字を読みましたが、あれは古代火星文明の文字・・・イネスの持っているプレートにかかれているのと同じ文字です。
ってことは東郷はあの文字をある程度は読めたわけです。
そういう意味で現状での古代火星人への知識は東郷達の方が深いわけです。
今後のポイントはユリカ達がいかに東郷達よりも先にプレートの中身を解析するかにかかっているかもしれません。(これでも結構ネタばれなんですよね(笑))
っていうことでちょっとディープな解説が中心でしたが、詳しくやるとネタバレになるのでこのへんで。
Later chapter is now printing....