Appendix:Liner notes


−ライナーノーツ4−

というわけで、一応本編では語られなかった裏話やらを乗せておきます。
現在進行形のネタが切れれば順次更新します。

Chapter15

火星の後継者の決起シーン:
 本来Chapter13あたりに挿入されるシーンでしたがこちらに引っ越してきました。
流れ的にその方がそれを迎え撃つ元ナデシコクルーという図式が鮮明になるという意図があってのことです。
ちなみにプラン甲、プラン乙の設定は角川の100%コレクションを参照下さい。

プリンス オブ ダークネス:
 再び登場のこの寓話。
劇ナデでの名台詞集って感じがしないわけでもありませんが、反面ではアキトにとってヤマザキによってみせられている夢か、可能性のジャンクションで見せられている夢か区別がついていないっていう意味もあります。
まぁ、ユリカとアキトの対比という意味でもおもしろいかも。

タイトル:
 TVタイトルアレンジその1!
元のタイトルはいつかお前が歌う歌です。
今回はあの話にたいして、何を歌ったかというと「私らしく」と唄ったという意味です。
ナデシコクルー達の私らしくとは何か?ということが次のChapter16のアバンでもふれています。

月ドックでの会話:
 一応、ルリとエリナの感情の整理をつけるために挿入しました。劇ナデと違いが明確になるところです。
それはいいとして、エリナとアキトが男女の関係があったように書いてますが、その可能性がありますぐらいの意味しかありません。そのくらい微妙な関係であった事です。

ルリがナデシコCに乗らない理由:
 本編の最大のネック「ルリがナデシコCを使えば話は一発で済むのに」という意見に対する私なりの回答です。
たぶん、劇ナデのアキトも同じ気持ちだったのではないでしょうか?


Chapter16


月臣の演説:
 このシーンで月臣が九十九の暗殺を告白させようかどうしようか悩みました。
その事実を明かさなければ月臣の台詞は空々しいモノになりますし、さりとて暗殺者が説得の台詞を吐いて彼らを説得できるのか?という葛藤がありました。
直前で暗殺を暴露する台詞に差し替えましたが、これが成功しているか現時点では判断が付いていません。

タイトル「妖精達の賛歌」:
 このChapterのタイトルはもう一つ考えられていました。

「妖精達の挽歌」

一字違うだけなのですが、こちらは少々くらい意味になってしまいますのでやめにしました。ここ数話はタイトルに悩んでおります。


電脳戦:
 さて本作の見せ場その1ということで劇ナデではあっさりケリの付いてしまった電脳戦ですが、ルリとハーリーとユリカじゃ手こずるだろうと言うことであのような展開になりました。
また、ユリカのピンチにルリが駆けつけるというのもカタルシスを狙ってのこと。
そしてそれすらもどんでん返しが待っているというトリックを仕掛けさせて貰いました。
どうでしたでしょう?

ユリカの正義:
 「正義」というモチーフは Princess of White におけるもう一つのテーマでもあります。
これまでも事あるごとに「正義」についていろいろ書いておりますが、たった一つの正義
をみんなで信じる事が出来るとするなら、それは人類が全員神様になっているかあるいは
洗脳された時かどちらかじゃないかと思うからです。
だから、悲しいかな二人以上の人間がいれば意見の相違は生まれるし、その意見を調整する
法が必要だし、倫理が必要だし、時には抑止力としての武力、兵力が必要なのかな・・・
と思ってみたりもします。

まぁ、そんな難しく考えなくても単にユリカは草壁に対して昔の彼を演じて見せたってことでもいいのかもしれませんが

第一次火星極冠事変:
 会戦じゃないところがミソです。
会戦とは国家間の戦争に使う言葉です。(TV版は地球連邦と木連間)
事変とは国家内の内紛に使用します。
んで第一次とくると第二次、第三次と来るわけで・・・
ちなみに第二次はDC版The Missionを指します
第三次は・・・・次回の新シリーズということです

ルリの意地:
 ルリがユリカを助けるフリをしてまでルリが北辰との対決にこだわった理由ですが、
やはり意地だったと思います。
ユリカがこの戦いに関ってしまった時点でアキトの願い「ユリカを巻き込まない」事と
それを引き継ぎたかったルリの役割は終わってしまいました。
その中で戦う理由を失ってしまったルリが求めてしまったのは北辰に対する復讐でした。
アキトを救い、草壁達を倒す役割はユリカに譲る、だけれども自分やラピス、アキトを
現在の境遇に追いやった実行部隊の隊長である北辰を討つ事。
それが彼女に残された意地のすがる最後のモノだったのかもしれません。

また、無意識でありますが後に残されるラピスに憂いが残らない為に北辰を倒して
おきたかったのかもしれません。


Last Chapter


タイトル「復讐人」と「お帰りなさい」:

さてこの回のタイトルほど悩んだモノはありません。
「復讐人」と「お帰りなさい」の間で悩んでいて、どうにかこの両方を取り込もうと
いろいろ思案していた覚えがあります。
UP直前までは「お帰りなさい」をピンで行く予定にしていましたが、土壇場で
何も考えずに一緒にしました。
果たしてよかったのか悪かったのか・・・

ルリ対北辰:
 ラスト以外はほぼ劇ナデそのままです。
ただブラックサレナとホワイトサレナの構造の違いで肉弾戦から剣術戦にシフト
しています。

一騎討ち:
 ここだけはインパクトを求めて最後は生身の肉体を使ったシーンになりました。
これもホワイトサレナを使用する関係上、肉を切らしたら骨まで切れるので
なにかの工夫が必要でした。
当初はテールバインダーにより奇襲攻撃でしたが、直前でダンバインをラストを
思い出しインパクトが気に入ってあのような形になりました。

あの人は・・・:
 ユリカが最後にいった言葉は秘密です。
まぁ、当たり前といえば当たり前のセリフですが、口に出すと色気がないので、
皆さんのご想像にお任せします。
ルリと同じセリフではないです(娘に対するセリフですので)

遺言:
 本当に死んでいたら投石モノのシーン
さりとて後の可能性のジャンクションを知っていればあざとくも見えるこのシーン
ですが、最終的にはルリのラピスに対する精一杯の愛情の証しと思って下さい。
もし、あの可能性の世界がそのまま続いていた場合のラピスが幸福な人生を
送っていてくれる事を願ってやみません。

夢オチ?:
 本当に夢オチにしたら怒られるだろうなぁ・・・と思いつつ半分悪のりして
書いてしまいましたが、そうじゃないって皆さんどの時点で気づかれましたか?
そんな冗談はともかく、あのシーンは可能性のジャンクションがどういうものか
端的に表わされるシーンです。

ああいう風に夢を見る様なポイントにていきなりスパーンって歴史が組み変わっち
ゃうっていうのはChapter7 で書いたとおりです。
ただ、普通の人には知覚出来なくて「MARTIAN SUCCESSOR」達は能力だからわかる
ことなのですが。(ルリもPrincess of Whiteサイドでは一応A級ジャンパーでしたから)


Chapter Zero


タイトル「再び逢う貴女の為に」:
 TVタイトルアレンジその2!
もちろん元ネタはTV最終話です。

可能性のジャンクション:
 さて、これの取り扱いは苦労しました。
タイミング的にChapter7 で説明した以外に説明するポイントがなく、さりとて
無理に似たようなエピソードを沢山放り込むとChapter Zero のネタがバレてしまう
ので、露出のさじ加減が難しかったです。
一応別の言い回し(プリンス オブ ダークネスなど)をしてはいたのですが、
何とか唐突的な違和感もなく理解して頂いた方もいらっしゃったようですので
取り敢えず一安心です。


「約束したの」:
 このシーンは多分私の劇ナデのその後に対する希望です。
彼ら三人が決して揺らぐことのない家族としての絆を持って
いつか幸福な人生を送っていけるという願いを込めて。

そして願わくばこのSSを読んでいただいた方が
劇ナデもそう悪くはないな・・・と好きになっていただける
ように願って書きました。
(幸いそのような感想を幾つかいただきました。ありがとうございます)


以上、とりあえずPrincess of Whiteの部はおしまいです!!




ライナーノーツ3

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