Appendix:Liner notes



−ライナーノーツ3−

というわけで、一応本編では語られなかった裏話やらを乗せておきます。
現在進行形のネタが切れれば順次更新します。

Chapter11

なぜなにナデシコ・お墓参り編:
 イネス・フレサンジュ初登場・・・ってわかりますよねぇ?
それはともかく、ここでのポイントはラピスの感情の未成熟さです。
こういう前振りがあるということは後々それのフォローをしなければいけないわけで・・・。
どういう展開にしようか思案中です。

月へのボソンジャンプ:
 なぜなにナデシコからの繋ぎです。劇ナデだと声で正体がバレバレになるんですけど、小説だとただ描写すると正体がわからないと思ってその前の前振りを繋げる事によって分かり易くしてみました。
どうでしょう?

ミナトとユリカの会話について:
 ユリカはある程度コウイチロウの意図を察していたようで、サブロウタが副官にいる意味を正確に掴んでいたようです。もっとも、サブロウタはその役目を任務以上に楽しんでいたのでユリカとしても放任していたようです。


ルリとユリカの邂逅その1:
 劇ナデの様にルリとアキトと違って、こちらは一人の男を好きな女同士のぶつかり合いという事でもう少し生々しさを意図してみましたがなかなか・・・。
本格的なぶつかり合いはChapter12にゆずるとして、互いに引け目があるのか別の意味で上手に意思疎通が出来てないように思えます。


チャンバラルリ:
 ディストーションフィールドの発生するサーベルを高速で振り回す事で発生する衝撃波をたたきつけるという必殺技です。
直接切りつける・・・というのも考えたのですが、クールなルリにはこの方が似合っていたりして。
当初からこれを考えて、ルリのサーベル所持が決定しました。

翻訳機のつがい:
 北辰のセリフはルリからユリカ向きに変えました。はたして、火星での履歴を抹消しただけでユリカの火星育ちの情報を抹消できたか疑問です。
ですが一応言い訳としては、木連の火星攻略のせいでその辺の情報が散逸していて実際は渡航履歴を消せばかなり情報源が狭まる・・・という事にしておきます。
逆にアキトは戦闘時に頻繁にボソンジャンプしてますし、イネスはボソンジャンプの研究者として有名でしたのですぐにバレたということです。。

月臣vs.北辰:
 ほとんど劇ナデと同じです。でもこういうアクションシーンというか本編から弄りようのないシーンって結構書くの大変です。時間がかかるわりに・・・ってやつです。
逆にオリジナルのほうが書くのが早かったりして・・・。

ラピスとサブロウタ:
 いやぁ、ラピスの秘密大作戦の続きです。
こっそりラピスを定点観測ということで。

ルリとユリカの邂逅その2:
 さて、「あなた達には関係ありません」とかいいながら、そのすぐ後で自ら囮にしてしまった事を告白しているルリの心理状態っていったい?などと思ってしまいますが。
多分、屈折してるんでしょうね。
その時々で自分の行動の正当性に整合性をつける為に自分に言い訳してるんでしょう。


Chapter12

チャルメラとディスク:
 チャルメラは懐かしき家族の象徴、ディスクは現在のルリの象徴として存在します。
チャルメラに関しては多分説明不要でしょう。
ディスクに関しては・・・Chapter14にてその存在意義が明らかにされますが、今後の仕掛けとして用意してあります。結構重要アイテムですので覚えておいてください。

月臣とミナトの対峙:
 劇ナデではなおざりにされていましたが(それ以前に月臣が暗殺の犯人ってみんな知ってるんでしょうか?)どうしても収まりが悪いのでかのようにしてみました。
月臣もたぶん屈折してるんでしょうねぇ
ミナトも許した訳じゃないけど、苦笑できる程度には相手の心情を思いやれるようになったという事ですかねぇ。まぁ復讐に燃えるような人じゃないし、ユキナもいますから。

ルリとユリカの邂逅その3:
 さて、主人公達の入れ替えを考えた時点でルリの処遇をどうしよう?と考えました。
アキトにとって味覚がなくなるのはアイデンティティを否定されたのと同じ事です。それ故に復讐に走るのに歯止めがかからなかったと解釈しております。
では、ルリは何をされれば同じ様な状態に陥るのだろうか?そう考えました。
よく考えるとそういうのってないんですよね、ルリって。
せいぜいオモイカネの事ぐらいで。
状況に流されてそれを甘受・・・いえ自己主張はありますが何かになりたいという思いがない女性、それが私のホシノ・ルリ像です(それは劇ナデでも同様です)

そこで私が与えた条件がかのようなものでした。A級ジャンパーにする・・・という意味もあるのですが、そこまで追いつめられないとルリというキャラクターはアキトと同じ境地に達しないだろうと。

限られた時間と教えられたからこそ、何か生きた証を残しておきたい。
それがルリを突き動かした意志の源でした。
それを素直にユリカにさらせたからこそ、彼女は屈折した自分から解放されたのかもしれません。

チキンライスとラピスの想い:
 さてラピスの悪巧み(?)は外伝「ラピスの大切なもの」としてBZ−Rさんの春祭り(今は後夜祭)ページに投稿しましたのでそちらも寄ってみてください。先にそちらを見ちゃうとイメージが崩れちゃうかもしれませんが。
(こちらのページにも改稿しましたので違いを探られるのも一考かと)
ともあれ心をさらけ出した後のルリを癒すには昔の懐かしい味とラピスのやさしさだけで十分だったのかもしれません。


Chapter13


タイトル:
 いやぁ、いろいろ考えていたのですが、ある日ふとあの曲を聞いていたら結構内容が符合する歌詞だったのを思い出しまして・・・。
"Fly me to the Moon"といい、"Let me see what Spring is like on Jupiter and Mars"といい。
んで、あのタイトルとなったのですが・・・遊びすぎでしょうか?

月へと至る道:
 ほとんど劇ナデとおんなじなのでほとんど繋ぎの回です。
でも書くとなると結構難しいんですよね。オリジナルの箇所のほうが早かったりして。

星空の女神:
 元ネタがわかった人はナデシコSSの通です(その2)
ネタは前と同じです。
このSSもその影響を受けていると思います。多分そのSSを読んでなかったらここまで書かなかったかも知れません。そういう意味で大好きな作品です。
先人は偉大なり、です。

ミナトの資格マニア:
 いやぁ、何でミナトが操舵士なのか不思議で仕方なかったので創作してしまいました。
さすがにフォークリフトは持っていないでしょうが・・・。
(シェンムーのフォークリフトは面白かったです)

なぜなにナデシコ:
 ここらへんの解説は参考文献のナデシコプラスをご参照下さい。
一応膨らませてはありますが。
それよりも実質的になぜなにナデシコはこの回で最終回です。
まぁ、これ以降はクライマックスに突入しますし。
ただ、イネスの絡みやナデシコCの初登場の場面もあってどの場所に入れるか悩みました。
ナデシコC登場の場面後に入れてしまうとイネスが登場しちゃうので入れれないし、
あまりナデシコCの登場の場面から話すと意味が通じなくなるので・・・
微妙です。


Chapter14

アカツキの本音:
 劇ナデでは語られていませんでしたが、
アカツキがルリとアキトに手を貸した理由をちらっとしゃべらせてみました。
多分、アカツキにとって自社の利益の為・・・というのは相手を納得させる為の理由で、本当は自分の為に戦うモノには『ネルガルの利益』の範囲内なら無条件に力を貸していたのかもしれません。
でも、アカツキとナデシコの距離って不思議ですよね。
別になれ合ってるわけじゃなく、むしろ利益の為に反目する事が多いのに付かず離れずなのですから。それがナデシコという空間の懐の深さなのでしょうか?

ルリの症状:
 結構シビアです。身も蓋もないです。
12話のPSで救いのない話にはしないと言っておきながら・・・
でもそのぐらいの覚悟でルリは復讐をしている・・・ということです。
そのおかげでユリカも逆にふっ切れたという事じゃないでしょうか?
・・・なお今でも救いのない話にはしないつもりですので・・・一応

エステバリスカスタム:
 ここではホワイトサレナのフィードバックがエステバリスカスタムにかかっている
という設定ですが、具体的には一部フレームにCC組成を組み込む事により、
ジェネレータ強化に対する機体のキャパシティーの向上と夜天光向けに調整した
スラスターの特性変更、などなど細かな調整です。

オモイカネへのアクセスツール:
 現在のルリの象徴という事で、ルリの持ってる電子の妖精のノウハウの塊です。
その効果は恐ろしく何の能力も無いユリカでさえ、IFSを持っているだけでシステム掌握のオペレーションを可能にします。
しかしそれだけに一級機密の扱いを受けるほどシロモノですので厳重なプロテクトをかけています。
例えば使用者はユリカのIFSのイメージパターンを持つ者だけに限定しており、それ以外の人が使用すると相手のシステムを乗っ取り消去してしまうという恐ろしいプロテクトがかけられています。
(ハーリーは隔離された端末でインターフェイス部のプログラムを解析しただけですので事なきを得ました。)
なお、実行中に自身を暗号解読しながら実行するというのは現実に世の中に存在しておりまして、ソフトウェアDVDプレイヤーソフトがそれです。
PC関連のニュースを読んだ事のある人は知ってらっしゃると思いますが、DVDの暗号が破られたというのはこの暗号がかかっていないソフトをリバースエンジニアリングした結果なんですって。
また、トロイの木馬、バックドアはその手のハッキング関連用語ですので詳しくはその手の雑誌を参照してみてください。

このアイテムの効力はChapter16をご覧ください。
なお、これはルリがナデシコCに乗らない際のギャップを埋める為の苦肉の策です。
まぁ、こういう所はIFモノSSの個々の腕の見せ所という所で・・・。


信じてますから:
 やっとここでユリカは昔の自分を取り戻します。
そういう意味でこのセリフには思い入れがあって、タイトルもすんなりこの言葉に決まりました。
過去TV版で何度となくこのセリフを言ったユリカへのオマージュです。


Later chapter is now printing....


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