調査ファイル101 扇子の「魂最大出現数」

日高万里先生の作品によく登場する「魂」。大抵の場合は口から出るだけにとどまっていたのだが、「松岡扇子」は自身の初登場のコマで魂らしき「ふきだし」を使用し、さらには魂を投げたり他人に巻き付かせたりと自由自在に扱い、ついには複数の魂を出して他人にぶつけるという大技も披露してくれた。では、一度にいくつ魂を出せるのであろうか？

既刊単行本より扇子が魂を出したシーンを見てゆくと、初期の頃は扇子も１個しか魂を出しておらず、睡眠中に３個出したのが例外であった。しかし、突然魂最大出現数を増やすモノが現れる。

「ピッチング魂ーン」である。

この時出現した魂は確認できるだけで３２個もあり、2000年６月末現在本誌連載分を含めてもこれ以上の記録はない。

「世界でいちばん大嫌い」が本誌で連載中である以上、この記録も更新されるのかもしれないが、いずれにせよ、「松岡扇子が誌上最高の魂使いである」ことは間違いないであろう。

なお、扇子は「世界でいちばん大嫌い」１巻３８ｐの下1/4スペースで魂について「しまう時苦労する」と言っているので、３２個の魂をしまうときは大変だったろうと思われる。