最後に、秋吉兄弟が通う学校等の教育施設についても、
作中の背景や今までの調査レポートから検証してみよう。
− 作品登場箇所 −
調査ファイル007で用意した店舗・医療機関・学校等のリスト(別表1)より、改めて学校等教育施設を検索すると以下の通りである。
学校名 | 通学者(既卒業者を含む) |
南高 | 秋吉一久・海老奈津子・有森砂千子・松岡和行 |
高校(未発表) | 秋吉十波・清水基・牧野・澤村・木田・(前島敬子・葛西広之) |
中学校:1(未発表) | 秋吉兄弟・安藤美夏・大塚遊・大塚悟・大塚嶺、等 |
東高 | 安井めぐみ・菅祐一郎・石田直人・西村 |
さくら保育園 | 秋吉十波・秋吉一久・秋吉零・大塚遊・大塚悟・大塚嶺 |
北条高 | 秋吉千鶴・秋吉百華・二条・本庄新・鷹崎・犬飼美遙 |
西宮女子高 | 秋吉万葉・松岡扇子・石塚麻子 |
小学校:1(未発表) | 秋吉千鶴・秋吉百華・秋吉十波・秋吉一久・秋吉零 |
小学校:2(未発表) | 秋吉万葉・石塚麻子・犬飼美遙 |
小学校:3(未発表) | 本庄新・鷹崎 |
中学校:2(未発表) | 本庄新・鷹崎・石塚麻子・犬飼美遙・杉本真紀・本庄徹・水嶋通・他 |
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表中、「小学校:1」と「小学校:2」について万葉が中学に上がる時に秋吉家が引っ越している事を根拠に項目を分けており、この条件で言えば少なくとも千鶴は小学校6年、百華は4年生の時に転校を経験しているのかもしれないが、秋吉兄弟が通う「中学校:1」と本庄兄弟他が通う「中学校:2」の校下区分及び「小学校:1・2」の校下区分の分け方によっては、秋吉家は中学校の地域だけが変わり、小学校の区域は変わらなかったかもしれない。作品内では秋吉家が引っ越した頃の過去がほとんど描かれていない事もあって、詳細は不明である。
追記(00/09/12):
せかキラ6巻63p4コマ目にて、千鶴が小学校6年の時に転校しているとの二条のセリフがあり、秋吉兄弟が通った小学校が2校存在する事が確認された。
− 東岡崎駅周辺 −
「南高」へ通う秋吉一久・松岡和行・海老奈津子・有森砂千子及び「東高」に通う菅祐一郎・安井めぐみは、電車通学をしており調査ファイル001.の通り秋吉家周辺ではなく東岡崎駅近郊の学校に通っている事は今更説明するまでもない。また、学校名に方位が使用されているところから、岡崎市内の南側及び東側に各々の学校があること、電車を降りた後は徒歩にて通学している様な描写があるところから、東岡崎駅の極々近郊に学校があることが予想されるのである。
そこで、まずタウンページより岡崎市内の高校を調査したところ、岡崎北高・岡崎西高・岡崎東高の3校は実在することが判明したが、「南」の名称をもつ高校は存在しなかった。また、「岡崎東高」は東岡崎駅より東側の「見合駅」もしくは「藤川駅」に近く、東岡崎駅より徒歩圏内とは言い難い距離であった。
次に、「岡崎市の南・東側」の高校ではなく「東岡崎駅の南・東側」の高校である可能性を検討したところ、(以下147文字非公開)と考えた方が良いものと思われる。
以上により「東高」は地理的なモデル校は存在せず、「南高」については(以下37文字非公開)と考えられるのである。
− 現地調査 (東岡崎)−
<南高校> |
(以上53文字非公開)ただし、単行本「ありのままの君でいて」149p6コマ目に登場する南校の正門と思われる門柱と同じ構造物は存在しなかった為、構造的モデルの可能性は低く地理的モデルなだけであると考えられるが、単に地理的条件がそろっている場所に偶然学校があったという可能性も否定できない。 | |
− 秋吉家周辺−
南高・東高以外の小・中・高校及び保育園を調査ファイル006,007と同様に「豊橋市・豊川市・小坂井町」で検索したところ以下のような状況であった。
高校/高専(内、女子高) | 中学校 | 小学校 | 保育園 |
16校(1校) | 31校 | 72校 | 94カ所 | |
高校/中・小学校/保育園名一覧 |
(全リスト非公開) |
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上記リストの中に(以下111文字非公開)確認することが出来た。中学校の外観及び小学校は作中で描写されてい(以下24文字非公開)ないものの(以下41文字非公開)間違いないものと思われる。
<保育園> |
せかキラで零が通っており、過去の描写(万葉が高校1年の時点)において十波・一久も通っているところが描かれていた保育園は、作中の描写にある門柱が無く名称も異なるが、(以下23文字非公開) | |
<小学校> |
十波・一久及び、せかキラ34話以降は零も通う小学校。前途の通り、作中に登場したことは一度もないが(以下24文字非公開) | |
<中学校> |
百華が通っており、万葉・千鶴も通っていた中学校。校舎内の描写はあるものの外観は描かれていないが、(以下18文字非公開) | |
さて、万葉が学校帰りに保育園まで零を迎えに行っていたと言うことは、多少の迂回はあっても西宮女子高と秋吉家の間に保育園が存在していた可能性がある。また、万葉が徒歩で通学しているところからも秋吉家に比較的近い場所に西宮女子高が存在するものと考えられる。そこで、上記の保育園近くに女子高が無いかを確認してみたが、残念ながら調査区域内の女子高は上記保育園から距離がありとても徒歩で迎えに行けるような場所には存在しなかった。だが、女子高に限らなければ高校が最寄りにあり、この高校が「西宮女子高」の地理的モデルであるとすれば距離的には十分説明がつくものと思われるのである。
<西宮女子高> |
(以上27文字非公開)ただし同校外観を可能な限り確認したものの、一部で有名な「天国へのドア」は発見することが出来ず、この高校もあくまで地理的なモデルに過ぎないものと予想される。 | |
結局、地理的な情報を総動員して検証できたのは上記の学校・保育園だけである。残る北城高校は作中で校舎等の描写もされているものの、地理に関する情報は(以下24文字非公開)を結ぶ延長線上に存在する可能性が高い事は予想できるが、秋吉家からの方角が皆目不明な為、現段階において場所を特定することは不可能であると言わざるを得ない。また、真紀・徹らが通った中学校も調査ファイル007で明らかなとおり「心臓破りの坂」の様な長い坂道が調査地域内に無いこともあり、場所の特定は不可能である。万葉・麻子が通っていた小学校及び新・鷹崎らが通っていた小学校も同様、情報不足の為検証は不可能であった。
残る1校…十波らが通う高校も、地理的な情報は何一つ存在しない。しかし、この高校は別の観点から地理的・構造的モデル校を推測することが可能である。「単行本365日の恋人」の(以下256文字非公開)に、まず間違いないだろう。
<高校> |
作中におけるこの高校の描写は「365日の恋人」(及び、ひだまりの楽園)のみであり、どちらの作品も校舎(以下32文字非公開) | |
校舎全景。右側に見えるのが普通教室、左側が(以下22文字非公開)と思われる。 | |
前途の写真中央部を拡大したもの。この(以下32文字非公開)と予想される。 | |